記者/こちらでは介護福祉士と社会福祉 |
主事の資格が同時取得が出来るのです
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ね。 |
澤井学校長(以下学校長)/これまでは |
介護福祉士資格のみの取得でしたが、 |
平成12年度より、千葉県では初めて同時 |
取得の専門学校として認可されました。 |
牧野専任講師(以下牧野講師)/介護福 |
祉士の主な活動場所は、「特別養護老人 |
ホーム」や「介護老人保健施設」などの |
福祉施設で、介護の専門職として活躍で |
きます。 |
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また、社会福祉主事は一般的には公的 |
機関のケースワーカーとなりますが、 |
上記の施設などでは「生活相談員」と |
して利用者からの相談に応じたり、家族 |
や他期間との連携など介護以外の面 |
から援助を行う専門職です。 |
卒業する学生にとって、介護福祉士だ |
けでは生活相談員として働けません。 |
また、社会福祉主事の資格だけ持って |
いても、介護職としての経験がないと |
相談援助をすることは難しいでしょう。 |
同時取得のメリットとしては、まず卒業 |
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する学生の職種選択の幅が広がるとい |
う点があります。実際に社会福祉主事 |
の資格を活かして知的障害者施設に |
就職する学生もおります。また、介護に |
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関する知識や技術、地域福祉や社会 |
福祉の法制度につても学ぶことができ |
ます。これはより総合的に利用者のニー |
ズに応えるために必要な知識だと思い |
ますし、これからの福祉現場に求めら |
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れる専門職の姿かと思います。平成12 |
年度以前の学生は介護福祉士の資格 |
しか取得していなかったわけですが、 |
卒業して数年経過しますと、就職先の |
施設側から社会福祉主事資格も取って |
ほしいと要望されることが多いようで、い |
ったんは就職しても、再び大学へ編入す |
る者もいました。 |
記者/どういった勉強をするのですか? |
学校長/同時取得となりますと、厚労省 |
からのベースの授業時間は2,100時間 |
ですが、私がどうしても入れておきたか |
った倫理学の30時間と、さらにレベルア |
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ップを図るための時間を含めると、全部 |
で2,190時間の授業を設けております。 |
牧野講師/詳しく説明しますと、倫理学 |
のほかにはレクリエーション活動援助 |
法30時間 〜(中略)〜など、学校独自 |
カリキュラムとしています。また、学生の |
介護実践のレベルアップのために、卒後 |
教育の一環として、本校の教員と卒業生 |
が中心となり「回想法研究会」を開催して |
おります。地域の方や施設の利用者に |
関わりながら、梅酢や梅干づくりを体験し |
たり、シンポジウム、学会等にも参加して |
います。本校の回想法の模様は「Sky P |
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erfec TV!」のシルバーチャンネルにて |
放映されています。 |
記者/新卒者の入学が殆どですか? |
学校長/社会人の方の入学が増えてき |
ました。また、大学を卒業して来る人も |
います。また、40〜50代の方も、1人、 |
2人とごく少数ですがいらっしゃいます。 |
牧野講師/大学を卒業されてまでも入っ |
てこられる方はモチベーションが高い |
です。入学の時点でかなり勉強への意 |
思が固まっていますし、自分の知りたい |
ことがハッキリしていますので、新卒者 |
を引っ張っていっている感じです。 |
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記者/就職率91%(平成13年度実績)と |
ホームページで拝見させていただきまし |
たが、この不景気の中ではかなりいい数 |
字ではないですか? |
学校長/本当は100%と言いたいのですが |
40〜50代の人たちの中に、あえて就職で |
はなくボランティア活動へ役立てたいとい |
う方もいらっしゃいますし、また施設長を |
目指す方などが資格取得目的でいらして |
いる場合もありますので、このような数字 |
になっています。 |
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教科書にない学習 |
学校長/本校では、毎年11月に学園祭を |
やっています。昨年は話題先取りといっ |
た感じで、介助犬の講演を行いました。 |
講師として介助犬協会のトレーナーの方 |
と、実際に介助犬を利用されている方か |
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らお話をうかがい、デモンストレーション |
もしていただけました。また、「音楽療法 |
と介護」の講演も行い、かなりの反響を |
呼びました。 |
記者/音楽療法とは? |
学校長/高齢者施設などで、午後のちょ |
っとした時間を利用して音楽を聴く、歌う、 |
あるいは演奏することによって心の健康 |
を回復するための訓練です。〜(中略)〜 |
牧野講師/こういった内容の企画を毎年 |
4月頃から考えて、学生が運営しています。 |
比較的受け身がちになる学校生活におい |
て、学生自らが主体となってテーマを設定 |
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し、社会との関係をつくりながら進める作 |
業は、学校教育だけでは得られない貴重 |
な経験になるかと思います。 |
今後は介護に関する最新の情報を発信 |
するだけでなく、地域と協同した学園祭の |
実施も検討しております。 |
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